ミスチルの桜井和寿の歌い方を徹底検証しちゃいます。
Mr.Children(ミスチル)の桜井和寿といえばJPOPを代表するミュージシャンですよね。
売れているアーティスト、長く活動を続けられているアーティストの歌い方というのは特徴があります。
個性的な歌声で、例えばテレビCMとかで流れて、
「あ、ミスチル新曲だしたんだ」
とすぐにわかる感じが必要なんです。
桜井和寿もその個性的な歌い手の一人ですね。
どれだけ歌が上手くても、特徴がなければ音楽業界で人気を保つことはできません。
そういう意味でも、長年愛されている歌い手の歌い方を知るということはそれだけで勉強になります。
ミスチルの桜井和寿の歌い方は上手い?下手?
これ、賛否両論あるテーマなんです。
たまにいますよね?こういう意見が分かれる歌声のアーティスト。
極端な例であげると、忌野清志郎の歌い方とか独特過ぎて評価しづらいですし。
なので、ミスチルの桜井和寿の歌い方が上手い!と絶賛する人もいますし、
これって下手なんじゃないの?
という人もいると思います。
長年ボイストレーニングに関わってきた私の意見で言わせてもらうと、
ミスチルの桜井和寿の歌い方は正統派の歌が上手いではないけど、
これはこれで歌が上手い。
という意見です。
正統派の歌の上手さといえば、
男性では例えばエグザイルとか、コブクロとかですね。
彼らは誰が聞いても歌が上手い。
それは正統派の歌い方を極めているからなんです。
一方、桜井さんの歌い方は正統派の歌い方の尺度で見ると、
そんなに上手い方ではありません。
何故ミスチルの桜井和寿の歌い方は正統派ではない?
なんとなく感覚的にはわかるでしょうが、
何故正統派ではないのか、いくつかポイントを上げますね。
①高い声を出すときに、喉を閉めてしまっていること。
上手い歌い方というのは、高い声を出すときに喉を閉めてしまわないので、
桜井さんのように苦しそうな高音になりません。
オペラとかを想像してもらうとわかりますね。
②地声で歌ったりもすること
歌い方には胸式呼吸での歌い方(地声で喋るときのような歌い方)と、
腹式呼吸での歌い方があります。
正統派の上手い歌い方をする人は、胸式呼吸では歌いません。
でも桜井さんは地声っぽい歌い方もしますよね。
悪く言えば、歌い方が定まっていない印象。
良く言えば、自分の地声を生かした自由な歌い方という印象です。
③発音が独特なので好き嫌いがある
例えばyouthful daysの歌詞で、
「胸の鐘の音を鳴らしてよ~」
という歌詞がありますが、
桜井さんの歌声を忠実に再現するならば
「むねぇのお か~ねぇのんねを鳴らしてぇようお~」
って感じで、ひょっとするとふざけて歌ってるのか?
ともとられないような感じです。
(※私はミスチル好きです)
以上3つのポイントから、
桜井さんの歌声は正統派の歌い方の観点からは?となるわけです。
何故ミスチルの桜井和寿の歌い方はこれはこれで歌が上手いと言える?
桜井さんの歌い方は正統派の歌い方で言えば、
すごく上手いというわけではありません。
しかし、魅力的な歌い方だと思うからこそここまで売れているのですよね。
それはなぜでしょうか。
桜井さんの歌い方の魅力を私なりに分析すると、
・まず桜井さんの地声が良い(魅力がある)
桜井さんの普段の喋り方はちょっと高くて、でも深みがあって、
心地よい喋り声ですよね。
もとから癒し系のちょっとだけハスキーが入った声が魅力的です。
・絶妙な音程のゆらぎに引き付けられちゃう(中毒性がある)
桜井さんの歌い方は、音程が少しだけ不安定です。
正統派の歌い方では、音程ははっきりしっかりと安定感のある印象を
持たれるように歌いますが、
桜井さんの場合はそれを重視していません。
普通の人が桜井さんのような歌い方をすると、
単に音程がちょっと不安定で頼りない感じに聞こえますが、
桜井さんの声質と微妙な音程のゆらぎが、
聞くものの心をひきつける絶妙な切なさを演出しているのではないかと思います。
・喉を閉めて出す高音を効果的な感情の演出に成功している
正統派の歌い方であれば、マイナスに採られる高音での喉の締め付けですが、
桜井さんは上手く喉を意識的に締め付けることによって
(高音で締め付けてしまうのはクセだと思いますが)
切なくも力強い歌声を演出しています。
真似したとしても桜井さんの域に到達できないのは地声をうまく利用できているかどうかでしょう。
・単純にミスチルの曲が良い!
Mr.Children(ミスチル)の曲は名曲がたくさんあります。
私は「終わりなき旅」を聞いてファンになったのですが、
その他にも「イノセントワールド」や「名もなき詩」、
「花-mement mori-」、「NOT FOUND」などなど、
好みはありますが名曲だらけです。
桜井さんの最大の武器はこの作曲の才能でもあると思いますね。
ミスチルの桜井和寿の歌い方を真似するには?まとめ
ミスチルの桜井和寿の歌い方を真似する時に意識するポイントは、
- サビではない部分でちょっと地声も混ぜる。(少しだけ掠れるような声)
- あの独特の発音「むねぇのお か~ねぇのんねを鳴らしてぇようお~」をする。
- 高音ではちょっと喉を閉めて歌う(苦しそうに聞こえる高音でもOKということ)
- 音程が不安定なようで安定している感じというのをとらえる(慣れる)
そのくらいでしょうか。
しかしあまり桜井さんの真似をして歌っていると、
桜井さんの歌い方しかできなくなるので注意です^^