冬が近づいてくると特に気を付けたいのが喉の不調。
ヴォーカリストやカラオケ好きには最も重要なことと言えば、喉のコンディション。
季節の変わり目は過保護だと思うくらい気を付け、
乾燥しやすい秋~冬は、夏の5倍はケアしましょう!
一度ノドの調子が崩れると2週間は戻らない
一度喉風邪になってしまったら、二週間はベストな歌声が出せないと肝に銘じてください。
しかし、「ライブの一週間前なのに風邪ひいちゃったよ!喉が痛いよ!」
と万事休すな方にも、少しでもベストパフォーマンスを発揮する為に、
有効な方法はたくさんありますよ。
それでは以下にご紹介していきます。
①たばこは喉を傷つけるので避けましょう
昔のミュージシャンやロックバンドといえば、タバコを吸っているイメージもあり、
実際にライブハウスに行くと灰皿がいたるところにありますよね。
ライブハウスの出演者の控室でさえ灰皿はだいたいあり、
ミュージシャン=スモーカーというくらい切っても切れないアイテムでした。
しかし最近ではタバコの喫煙率は年々減少傾向にあり、アーティストも
喫煙者はだいぶ少なくなりました。
それでもライブハウスの観客席には灰皿めっちゃありますけどね。
とにかく、今はタバコカッコイイという時代でもありませんし、
実際に喉にも最悪なので、本気で喉をベストな状態にしたい人は
可能な限り吸わないようにしましょう。
そういう僕も元喫煙者なのでタバコをやめたときののどの違いは身をもって経験しています。
タバコを吸っている時と吸っていない時の声の違い
タバコ喫煙歴のある私の意見は参考になると思います。(喫煙歴10年)
タバコを吸っているとどう喉に悪いのでしょうか?
それにはいくつかの理由がありますが、医学的な観点で見ると、
- タバコの煙が声帯の粘膜を過剰に刺激し「たん」が増える
- タバコの煙で声帯の血行が悪くなり、声帯の弾力が低下する
- 肺活量が減るので、声量が下がる
- 季節の変わり目に喉の調子を崩しやすくなる
ということが挙げられます。
詳しく書くときりがないので別記事で後日書きますが、以上の理由からタバコは歌声に悪いです。
喫煙者の方、ライブ前の半月でも禁煙すると声の出が変わりますよ!
②歌う数日前からお酒を飲むのは控えましょう
お酒を飲んで寝ると、次の日に声が低くなっていませんか?
これはアルコールの影響です。
お酒を飲んだ瞬間、全身の血行が良くなります。
つまり喉の血行もよくなるのですが、問題はそのあとです。
アルコールによって急速に血圧が上がった分、アルコールが抜ける頃には
急速に血圧が低下します。つまり血行が悪くなります。
しかもアルコールというのは、水分を体から排出する作用があるので、
お水など飲んで充分に気を付けたとしても軽く水分不足に陥り、
何もお酒以外飲んでいないとしたら軽い脱水症状になります。
この血圧と血流の低下と脱水症状がダブルで体に起こり、
結果、喉の声帯が堅くなり声が低くなります。
しかも体全体の筋力も一時的に低下しますから、
歌うのみならずすべてのパフォーマンスに影響がでます。
いってしまうと、軽度の二日酔いということでしょうね。
なのでライブやカラオケの少なくとも2日前にはお酒は控えましょう。
③特に寝るときにマスクを装着しましょう
マスクは喉の湿度を調節して、乾燥を防ぐので乾燥する時期は必須です。
乾燥すると声帯の粘膜が弱り、声が掠れたり傷がついたりします。
しかも喉の湿度を保つことは、風邪予防に直結します。
外出中もつけると効果てき面ですが、重要なのは寝るときです!
寝るとき人はどうしても口と鼻が無防備になります。
口が半開きだったり、唾液の量が減るので口腔内が乾燥しがちになります。
普通冬場だと湿度が40%以下になったりもするのですが、
マスクをつけて寝ると、湿度が70%くらいになって乾燥を防げます。
④のど飴を常備しましょう
最近ではコンビニでも必ずのど飴が売ってありますよね。
色んなのど飴がありますが、注意することがあります。
「のど飴」とは書いてあっても必ずしも喉に良い成分が入っているわけではありません。
ハッカ(ミント)の成分が入っているからなんとなくスーっとしてメンソールが喉に心地いい♪
というだけの気休めののど飴もあるってことです。
そういうハッカが入っているだけののど飴より、できれば漢方なども含まれている
ちゃんと喉に効果のある成分が入っているのど飴を買いましょう。
オススメののど飴で比較的どこにでも売っているものは
・龍角散のど飴
・カリンのど飴です。
どちらも漢方っぽい味?がほんのりしますが、やはり効果があります。
喉に少しでも風邪の前兆のような違和感が出てしまった時には、
薬局に売っている
・トローチ
・ヴィックス
など薬用成分が入っているのど飴を買いましょう!
最近は色んなのど飴があるようなので色々試してみては?
⑤特に寝るときに加湿器をつけよう
秋や冬になると是非設置してほしいのが加湿器やディフューザーです。
部屋の湿度を保つことは、風邪ウイルスやインフルエンザの予防にもなるので、
喉のためだけではなく強くオススメします。
一番効果的な使いかたは、寝るときに寝室で稼働させることです。
就寝時の喉の乾燥を防いでくれるので、マスクとダブルで使いましょう。
私がオススメする加湿器は、ドンキなどどこでも売っている安価な超音波式ではなく、スチームタイプです。
超音波式は加熱するのではなく振動により蒸気を出すのですが、スチーム式は沸騰させて蒸気を出します。
つまり、殺菌された蒸気であるというのが理由です。
電気代は少しだけ増えますが、衛生面では天と地ほどの差があるので検討してみてください。
ディフューザーに精油を使うと更にオススメ
精油というのは、アロマオイルのことです。
色んなアロマオイルがありますが、私がオススメするのは
天然成分で、風邪ウイルスの殺菌、血行にも効果を発揮するユーカリ。
ラベンダー、ティーツリー、ローズウッド、ゆず、ローズマリーもオススメです。
⑥うがいは習慣にしましょう
外から帰ったらうがいするようにしましょう。
あと、寝る前と寝起きもうがいするといいですよ。
それだけで風邪をひく確率を半分以下にできるというデータもあります。
さらに言えば、イソジンなどうがい薬を使用するのがいいですね。
⑦ネックウォーマー・マフラーで喉をあたためる
温かい飲み物を飲むことも良いですが、外からも保護して暖めることも効果があります。
そこで、活躍するのが「ネックウォーマー」と「マフラー」です。
外にでるときは喉を冷やさないようにマフラーをしておけば、
それだけで、起きた時の声が変わってきます。
喉のケア方法まとめ
以上の方法を組み合わせて、もしくは全て実行すれば、
歌うときにベストなパフォーマンスを発揮できる確率は上がります!
ご自分にあった方法を無理のない範囲で試してみてくださいね。
番外編:究極の喉のケア方法!?
一番効果がある方法をお教えします。
それは「喋らないこと」です。
お休みの予定が無い一日だけならできないこともないでしょうが、
おそらく実践するのは難しいでしょうから、参考までに。。